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第7回講座では、元三重県知事の北川正恭正恭氏を講師としてお招きし、開催した。演題は「地方創生時代の地方政治」である。
<第一部 講演>
北川氏は、自身が感じている近年の地方議会の変化について話をした。以前は地方議会がマスコミに載るのは刑事事件が多かったが、今では志ある議員が立ち上がり、流れが変わりつつある。また、議会活動があったとしても、制作の打ち出しを行うことや議会で報告会をすることはほどんどなかったため、この現状を変えるために若い議長の背中を押す機会を作っているという話をした。
他に、政治の歴史として中央集権体制から地方分権体制へ移った話やその政治の流れにそった地域の話もした。
最後に、これからの地方議会の役割について話をしてくれた。今の科学技術の進歩は、知的活動、ソフト面ですべて入れ替わることになると予想している。その後の地方創生の仕方についても語っていた。
<質疑応答>
Q1 個人の問題意識が低いという結論にいたり、ここの意識を上げるための手段があれば教えてほしい。
A 今までは機械に使われやすい人がつくられ、まんべんなく英数国理社音体家図の9科目ができる子がいい子だった。科学技術が変化をもたらし、IT社会で時間と空間がなくなる時代には、政治の世界に限らず、様々な変化に対応できるようになってほしい。
Q2 私は一庶民として、大学生などの若い世代が理念を持って活動している大人とつながる仕組みづくりをしたい。そのような場づくりをするヒントを聞かせてほしい。
A 日本の場合、若い人はまず大きな組織へ入って仕事をすることが、主流の一つだった。この20~30年の変化としてNPOという形が出てきた。大きな組織に属しながら、自分で一つの団体を持つことができる。自身が経験して、初めて魅力ある大人から学ぶ姿勢になるのではないか。
Q3 二元代表制の話で、地方議員が制作を立案し、反映されることがほぼないと感じている。とある市では、タバコのマナー条例と乾杯条例というお酒の条例、その2つだけ。本来あるべき姿は、議会では政策立案がどれほどあるべきで、現状との差について原因はどこにあるのかを知りたい。
A 地方議会の議員数と議会事務局の議員数で議員よりも職員数が多いのは、東京都だけである。国が決めたことを執行していた議会はいらないとされていた。この構図からかえないといけない。
仕組みを変える中で、議員には予算提案権がないことを知っておいてもらいたい。地方自治法では予算提案券は首長にしかなく、お金がかかる条例は提案できない。修正権すら持てていない。議員の中から予算の修正権に対しての声を上げてほしい。
Q4 地方を変えていくには、議員と行政の関係が大事だと思う。行政の立場から、議会改革に携わっていきたいが、どのような協力の仕方があるのか知りたい。
A 今まで議会事務局職員は、諸事運営、諸事進行だけを徹底的に行うという使命ものとで執行部との調整をしてきた。ところが、議長と組むことで、議会の様子が変わった例もある。非常勤者の議員と地方公務員法的な倫理規定に詳しい常勤者が、力を合わせて市民に向かい合う地方政府を作りたい。