第4回講座は、2講座の内いずれかを選ぶ選択式です。
日本の伝統的な祭り(祭礼)に登場する生物(植物・動物・儀礼食など)をとりあげて、人と自然との共生の知恵を学びます。また同時に、近代化とともに変化した自然環境や、そのことによって引き起こされる新たな課題を学ぶことで、伝統知と未来の社会づくりとの結節点を探り、課題解決を考えます。
10月1日は、愛知県海部郡蟹江町の「須成祭」をテーマに、祭りのご神体として刈り取られる葭(ヨシ) を通して、川文化とサステナビリティについて考えました。
10月15日は、三重県四日市市の富田地区でおこなわれる鯨船行事(鯨船祭り)をテーマに、祭りの魅力や伊勢湾の漁業文化を学ぶとともに、クジラとサステナビリティに関する課題について考えました。
「蟹江須成祭の葭(ヨシ)から考える川文化と自然環境」
日時:2022年10月1日(土) 10:00~15:30
会場:冨吉建速神社・八劔社 社務所
プログラム:
10:00 第1部:学びのセッション「須成祭に見る生物多様性」
・開会挨拶と趣旨説明
古澤礼太(中部ESD 拠点事務局長、中部大学准教授)
・講演「須成祭の魅力」
講師:大野麻子(蟹江町教育委員会生涯学習課・課長補佐兼歴史民俗係長兼
文化財保護係長・蟹江町歴史民俗資料館主任学芸員)
・講演「ヨシの水質浄化と生物多様性」
講師:上野薫(中部大学応用生物学部 准教授)
12:00 第2 部:食の交流セッション「須成祭と地域ゆかりの料理を食べよう!」
13:00 第3 部:体験セッション「ちまき作り(真菰編)とヨシ原見学」
講師:馬場恒幸( 須成文化財保護委員会・須成敬神会)
・葭刈神事で配られるちまちの作成
・ヨシ原見学
・蟹江川でのゴミ拾い
16:00 終了
「鯨船祭りから考える生物文化多様性」
日時:2022年10月15日(土) 10:30~15:30
会場:東富田会館
プログラム:
10:30 第1 部:学びのセッション「鯨船行事に見る漁村文化」
・開会挨拶と趣旨説明
古澤礼太(中部ESD 拠点事務局長、中部大学准教授)
・講演「鯨船行事に見る漁村文化」
講師:加藤正彦氏(富田鯨船保存会連合会 会長)
11:10 富田地区のまち歩き
講師:加藤正彦氏
12:00 昼食
・「まぐろレストラン」or「ひもの食堂」での食事
13:30 第2 部:対話と交流セッション「日本の捕鯨文化を考える」
・講演「日本の捕鯨文化とは」
講師:末田智樹氏(中部大学人文学部教授)
・話題提供「捕鯨に関する国際的議論」
中島稜太(中部サステナ政策塾 塾生)
15:30 終了