開催日:6月17日(土)13:30~16:00
場 所:場中部大学名古屋キャンパス 510教室
講 師:松浦晃一郎(第8代ユネスコ事務局長)
討論者:石田芳弘(元犬山市長)、竹内恒夫(中部ESD拠点協議会運営委員長) 清井美紀恵(元外務省職員)
成果報告:
初めに飯吉塾長から、昨今の社会情勢をふまえて、第2期目の中部サステナ政策塾への期待として、多くの応募者の中から選ばれた27名の塾生が、この先どのように学び、自分たちで答えを見出していくかが楽しみである。塾生の皆さんの学びを見守っていきたいとの言葉が述べられた。
<第1部 基調講演>
ユネスコ第8代事務局長(1999年〜2009年)の松浦晃一郎氏を講師にお招きし、10年間にわたるユネスコでの経験とSDGsの課題についてお話をしていただいた。
講演では、発展途上国を対象としたミレニアム開発目標(MDGs)から、すべての国を対象とした目標(SDGs)となったことで、先進国も途上国も一緒に手を携え、地球全体を持続可能にしていこうとする動きが世界規模で高まっていることが強調された。また17の目標を掲げるSDGsには、サブ目標が169あり、これらの目標が強調しているのは、「持続可能な開発(発展)」ではなくて、「持続可能な生活スタイル」を作ることにある点が説明され、塾生に対し、これらの目標ひとつひとつをしっかり勉強してもらいたいという激励の言葉があった。
<第2部 パネルディスカッション>
後半は、3名のパネリスト(名古屋大学教授・竹内恒夫氏、元犬山市長石田芳弘氏、中部大学客員教授・清井美紀恵氏)を迎え、グローバルな人材育成をテーマにしたパネルディスカッションと全体討論を行った。
主な議論は以下のとおり。
◯ 地域政策を考えるときには、地域のなかでの地産地消や経済化を意識したシステムの転換をどのようにしていくかが重要。
◯地域の社会的、経済的な課題を解消するためにどうしたら良いか。これがまさに、このサステナ政策塾の政策提言に求められていること。
◯ 政治の世界で失われつつあるアカデミズムを取り戻し、将来、政治家を目指す塾生には講座を利用して活発に議論してほしい。