第8回「首長の意思決定と政策転換」

日時:2022 年12 月15 日(木)19:00 ~ 20:45
場所:ウインクあいち1003 室
   愛知県名古屋市中村区名駅4 丁目4-3 
講師:北川正恭 氏(元三重県知事、早稲田大学マニフェスト研究所顧問)

概要:
 この講座は、石田氏の開会挨拶により始まりました。開会の挨拶後、北川氏による「首長の意思決定と政策転換」に関する講演がありました。
 講演では、戦後の復興からの現在に至るまでの政策についての変化や、北川氏のご活躍された時期の政治の状態が解説されました。1995年に地方分権改革推進法がおこなわれ、地域の多様化が進みました。北川氏は、その頃に三重県知事に就任されました。就任時に北川氏は、東京への中央集権から地方への分権による自立に強い思いがありました。しかし、当時の三重県の行政改革は、県庁や国のための改革であり、県民のためのものではありませんでした。そこで北川氏は、県職員と対話(ダイアログ)をおこない、意識改革を促しました。
 マニフェストでは、目的を設定し、手段と手法を考えますが、マニフェストを作成する際は、理念が大切です。マニフェストは、作ったら終わりではなく、検証と評価をおこない、市民への説明責任が必要です。これは、行政だけではなく、政治でも同じです。それを怠ってしまうと、政治は信用されません。そのためには、マニフェストに数字を入れて、検証がおこなえるようにします。その場限りでの政策では、今の若者が社会に出た際に成り立たなくなってしまいます。塾生には、未来に向けたマニフェストを考えてもらいたいとの事でした。
 講演後、各流域圏グループのマニフェスト作りにあたり、北川氏への質疑応答がありました。マニフェスト完成まで残りわずかであり、講師を招いての講座が最後であるため、積極的に意見が交わされました。質疑応答後には、竹内氏の閉会の言葉があり、第8回講座は終了しました。

プログラム:
第一部
19:00~19:05 開会の挨拶
 石田 芳弘 氏(中部サステナ政策塾顧問、元衆議院議員、元犬山市長)
19:05~20:00 講演「地域課題解決のためのマニフェスト」
 講師:北川 正恭 氏(元三重県知事、早稲田大学マニフェスト研究所顧問)
第二部 
20:00~20:40 ワークショップ(マニフェスト作りに関する質疑応答)
20:40~20:45 閉会の言葉 
 竹内 恒夫 先生(中部ESD拠点運営委員長、名古屋大学特任教授)